×

ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 長崎を訪ねて 広島と同じ被爆地 理解深める

 私たちは3月下旬(げじゅん)、広島学院中(広島市西区)の修学旅行で長崎市を訪(おとず)れ、平和学習をしました。

 松山町の平和公園には「平和の泉(いずみ)」があり、碑文(ひぶん)に「のどが乾(かわ)いてたまりませんでした 水にはあぶらのようなものが 一面に浮(う)いていました」と刻(きざ)まれていたのが印象的でした。広島と同じように多くの人が大やけどを負い、水を求めた惨状(さんじょう)が伝わってきました。

 平和公園に近い山里(やまざと)小(旧山里国民学校)にも行きました。爆心地に近く、児童約1300人が犠牲(ぎせい)になった学校です。校内には、被爆後に負傷(ふしょう)者が逃(に)げて亡(な)くなったとされる防空壕(ごう)跡(あと)がありました。未来ある子どもたちの命を奪(うば)った原爆の恐(おそ)ろしさを感じました。その後、平和祈念(きねん)像の前で平和セレモニーを開き、黙(もく)とうしました。

 同じ被爆地であっても、広島で暮(く)らしていると長崎の被害について学ぶ機会は多くありません。長崎の人たちの体験や苦しみも知り、思いをはせることが、核兵器の被害(ひがい)についての理解をさらに深めると実感しました。 (高1亀居翔成、川鍋岳)

(2025年4月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ