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核なき世界への鍵

[核なき世界への鍵] 禁止条約「希望の光」 松井市長 国際協力に期待

 米ニューヨークの国連本部で15日から第2回交渉会議が始まる「核兵器禁止条約」について広島市の松井一実市長は13日、核兵器のない世界を願う被爆者たちにとっての「希望の光」と強調し、国際社会の協力に期待した。交渉会議での演説に向けて出発するのを前に広島空港(三原市)で記者団に語った。

 松井市長は初日午後(日本時間16日午前)に参加各国の政府代表を前に演説する予定。「条約がまず確実に出来上がるよう、しっかり発言したい」と述べた。核保有国や「核の傘」の下にある日本は依然不参加の見通しだが、「どの国の為政者も核兵器のない世界がいいに決まっていると言っている。一歩でも二歩でも近づける努力をすべきだ」とし、条約制定を機にした軍縮進展に期待した。

 松井市長は東京経由で14日にニューヨーク入り。17日まで滞在し、会議に出席するほか、各国政府や国連の関係者と会談する。(岡田浩平)

(2017年6月14日朝刊掲載)

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