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核なき世界への鍵

[核なき世界への鍵] 広島の被爆2世ら派遣 県原水協 禁止条約交渉を後押し

 米ニューヨークの国連本部で15日に始まる「核兵器禁止条約」の第2回制定交渉会議に合わせ、広島県原水協から現地へ派遣される広島市の被爆2世たち3人が12日、市役所で記者会見した。政府が交渉参加を見送る中、「市民は禁止条約を待ち望んでいたと発信したい」と意気込んだ。

 被爆2世で県被団協(佐久間邦彦理事長)の大中伸一事務局次長(66)=中区、被爆3世で県原水協の弘中孝江事務局次長(31)=西区、新日本婦人の会県本部の大平由美子事務局長(44)=府中町。日本原水協の代表団(全54人)に加わり、15~20日の日程で訪れる。会議を傍聴し、現地で平和行進や条約締結を求める署名活動をする。

 18日に米国の非政府組織(NGO)が開く関連フォーラムでスピーチする弘中さんは「被爆者の声が世界を動かした。核兵器禁止条約をぜひ実現してほしいと訴えたい」と話した。(岡田浩平)

(2017年6月13日朝刊掲載)

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