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核なき世界への鍵

[核なき世界への鍵] 核兵器禁止 知事が署名 広島の被爆者団体が要請

 核兵器を禁止し、廃絶する条約の締結を全ての国に迫る「ヒバクシャ国際署名」の活動に取り組んでいる、広島県内の被爆者団体のトップたちが20日、県庁に湯崎英彦知事を訪ね、署名を依頼した。湯崎知事は署名し、「世界中の人の力で核兵器の禁止に向かって動いていってほしい」と述べた。

 県被団協の坪井直理事長(91)や、もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(72)たち5人が湯崎知事を訪問した。坪井理事長は「人類の敵である核兵器をなくそうとお願いに来た」と強調。佐久間理事長は「核兵器のない世界に向けて頑張っていきたい」と話した。

 ヒバクシャ国際署名は昨年4月、日本被団協の提唱で開始。県内の被爆者7団体も共同で集めている。2020年8月までの条約締結を目指し、毎年秋に始まる国連総会に署名を届ける。国内では昨年9月末時点で56万筆が集まったという。核兵器禁止条約は今年3月27日、米ニューヨークで制定交渉会議が始まる。(根石大輔)

(2017年2月21日朝刊掲載)

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