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須田軍縮大使 平和の「原点」原爆資料館を見学

■記者 吉原圭介

 須田明夫軍縮大使(61)が21日、広島市中区の原爆資料館を見学した。6月にスイス・ジュネーブに着任するのを前に、平和の「原点」に触れるのが目的という。

 資料館では前田耕一郎館長(60)と広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長(61)が案内した。須田氏は被爆前と後のパノラマを見比べたり、被爆直後の写真の前に立ち止まったりしながら熱心に見入った。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館も見学した。

 須田氏は「核兵器廃絶へ前向きに何ができるかを考えているとの印象を得た。軍縮で最大の問題は核兵器。原点の地を訪れて、微力だが力を尽くそうと考えを新たにした」と感想を話した。

 見学に先立ち、市役所で秋葉忠利市長(66)と対談した。長崎市は20日に訪れた。

(2009年4月22日朝刊掲載)

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