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上関原発反対派、知事に監査請求

 中国電力の上関原発(山口県上関町)建設予定地の埋め立て免許延長申請をめぐり、山本繁太郎知事が延長の可否判断を違法に先送りして県に損害を与えたとして、建設反対派の住民46人が11日、知事に賠償などを求める監査請求をした。

 上関原発を建てさせない祝島島民の会のメンバーや県議、児童文学「ズッコケ三人組」シリーズなどで知られる作家那須正幹さんら県内の46人。このうち24人と代理人の田川章次弁護士が県庁で河嶌繁太代表監査委員に請求書を提出した。河嶌委員は「十分に精査し、厳正かつ公正に対応したい」と述べた。

 請求書は、審査に通常必要な期間を超えているのに、知事が判断を1年程度先送りしたのは違法と指摘。標準処理期間の満了日を迎えた2月下旬以降の職員人件費の返還、埋め立て予定地の原状回復措置を求めている。

 県監査委員は60日以内に結論を出す。(久保田剛)

(2013年6月12日朝刊掲載)

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