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原爆の惨状 知ってほしい 岩国被害者の会 写真や紙芝居展示

 岩国市原爆被害者の会が、同市麻里布町の山口銀行岩国支店で、原爆被害の惨状を伝える原爆展を開いている。28日まで。

 1階待ち合いスペースに、原爆資料館(広島市中区)から借りたパネル15枚を展示。被爆直後の市街地や、やけどに苦しむ人々の様子を捉えた写真が並ぶほか、原爆投下の経緯や、放射線の人体への影響も説明している。

 同会の山田英子会長(85)=岩国市天尾=が、市内の小学校で語り部活動をする際に披露する自作の紙芝居や、体験を聞いた児童の感想文も展示している。

 訪れた同市南岩国町の防犯設備メンテナンス業田中彰さん(44)は「体験していない世代が、被爆の記憶を継承するのは難しい。それでも、あらためて一人一人が75年前に広島で何があったのか、学び考えることは大切だと感じた」と受け止めていた。

 銀行の営業時間に合わせ午前9時~午後3時。土日祝は休み。(有岡英俊)

(2020年8月6日朝刊掲載)

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