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島根原発で新安全対策 中電が12項目

 中国電力は12日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)で、津波の引き波対策など、新たに12項目の安全対策に取り組むと発表した。

 原子炉冷却用の海水を取り込む取水口に、高さ9メートル、幅280メートルのせきを設ける。津波の引き波で想定以上に水位が下がった場合でも、せき内にたまった6400立方メートルの海水で、10分以上原子炉の冷却を続けられるとしている。2013年度内の完成を予定する。

 ほかに、ガスタービン発電機車の配備▽燃料プール水位計の追加設置▽建物内の消火設備の強化▽排気筒の耐震性の向上―などを順次進める。

 中電は、原子力規制委員会が稼働条件として課す、事故発生時に原子炉格納容器の圧力を下げるフィルター付きベント設備、事故対策拠点となる免震重要棟の工事を既に始めており、いずれも14年度内の完成を予定する。

(2013年6月13日朝刊掲載)

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