ニュース

　広島平和文化センターや広島市などは６日、中区の平和記念公園で「子どもたちの平和のメッセージ展」を開いた。毎年この日に開く「ひろしま子ども平和の集い」が、新型コロナの感染拡大で中止となったため、子どもたちの平和への思いを発信しようと企画した。

　全国２２市町と海外２カ国の計６０の団体や小中高校から１点ずつ寄せられたメッセージパネルを、原爆資料館のピロティに並べた。「世界中の人がけんこうでありますように」「ケンカをなくす」などと、それぞれが考える平和について色紙などにしたためている。親子連れたちが熱心に見入っていた。

　資料館を訪れた写真家堂畝紘子さん（３８）＝中区＝は「子どもたちの未来への思いがつづられていて、希望にあふれている。元気をもらえた」と笑顔だった。

　例年の「平和の集い」では、全国の子どもたちが取り組んだ平和への活動を報告する。今年はコロナ禍で中止を余儀なくされ、６月に各自治体を通じてメッセージを募った。パネルは今後、同資料館内で８月中旬まで展示する予定。（木下順平）

（２０２０年８月７日朝刊掲載）