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被爆地訪問を米大統領へ再要請 原爆資料館の高橋元館長

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島市西区の元原爆資料館長、高橋昭博さん(77)が21日、市役所で記者会見し、オバマ米大統領に被爆地・広島への訪問を求める2度目の手紙の内容を公開した。

 文面では、オバマ氏の広島訪問が、被爆者の心の底にある米国へのわだかまりをとかし「歴史的な和解になる」と強調している。会見で高橋さんは「被爆者の話を聞くことにより核兵器廃絶の取り組みが本物になる」と訴えた。

 手紙は、22日に東京の米国大使館に郵送する。高橋さんは、昨年9月に広島で開催された主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)の際に、米国のナンシー・ペロシ下院議長に被爆体験を語っており、議長を通じて大統領に手紙を届けてもらう考えだ。

 高橋さんは1月にも手紙を送付。今月5日に大統領がプラハで核兵器廃絶への包括的構想を表明したことを受けて再度、送る決意をした。

(2009年4月22日朝刊掲載)

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