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デモの音量 広島市測定 ヒロシマ8・6

 広島市は6日、中区の原爆ドーム周辺で、デモの拡声器の音量を測定した。平和記念式典に参列した被爆者や遺族に音が聞こえたかどうかもアンケート。測定結果の分析を進め、拡声器の音量を規制する条例の方針を決める。

 市民団体「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」のデモの音量を10カ所で測った。実行委は例年通り、午前8時15分の黙とう後にドーム前を出発。拡声器で「核兵器はいらない」などと訴え、元安川沿いを南下して平和大通りに抜けた。

 市は式典の静けさを保つために音量規制の検討を始め、2月に拡声器から10メートル地点の音量を85デシベル以下とする案を実行委に提示。実行委は式典中は85デシベル以下に努める考えを示した。ドーム前には「静粛に願います」と書いたボードを無言で掲げる市民も複数いた。実行委の中島健共同代表は「この日に行動で訴えるからこそ意味がある」と話した。

(2020年8月7日朝刊掲載)

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