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生誕100周年 丹下の足跡 広島で29日記念シンポ 震災後の課題探る

 建築家丹下健三の生誕100周年記念シンポジウム「丹下健三と戦後広島の出発点―平和・復興・建築」が29日、広島市中区の原爆資料館東館地下のメモリアルホールである。丹下の足跡をたどり、東日本大震災後の日本の課題を探る。

 香川県などでつくる実行委員会の主催。作家で批評家の松山巌さん、建築家の内藤広さん、建築史家の松隈洋さん、広島諸事・地域再生研究所代表の石丸紀興さんがパネリストとして意見を交わす。

 愛媛県今治市で育ち、旧制広島高に学んだ丹下。原爆投下後の広島の復興計画づくりに参画、原爆資料館や平和記念公園を設計した。新旧の東京都庁舎をはじめ日本の成長を象徴する建築を数多く残した。香川県庁舎や倉敷市立美術館(旧倉敷市庁舎)も手掛けた。

 瀬戸内国際芸術祭の一環として香川県立ミュージアム(高松市)で7月20日に始まる「丹下健三 伝統と創造 瀬戸内から世界へ」展に合わせて企画した。午後1時半開場、2時開始。定員300人。無料。(渡辺敬子)

(2013年6月14日朝刊掲載)

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