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平和の願い シターが彩る 広島で13日 朗読の舞台

 欧州の古楽器シターの音色を交えた朗読の舞台「スカーレットのごとく」が13日、広島市東区民文化センターである。広島で演劇活動を続ける竹元恵美子が朗読し、シター奏者の白井朝香が奏でる。

 原作・脚本は朗読作品を手掛ける浅井歌音のオリジナルで、平和の尊さを伝える音楽物語。広島の女子高校生和(なごみ)は、祖母から有名な「風と共に去りぬ」の本と一冊のノートを手渡される。ノートには祖母が若かった頃の憧れの男性との思い出が記されていた。被爆した祖母は、その本と男性の言葉に励まされ、戦後を生きてきたというストーリーだ。

 作品に心を打たれたという竹元は「明日に向かって生きようというメッセージが印象的。廃虚から立ち上がった広島の人々の強さに重なる」と話す。「トロイメライ」や「アオギリの歌」などの音楽が物語を彩る。

 当日は白井の「シターアルバムリリース記念」と銘打ち、前半に平和を祈る曲や日本の唱歌をシターで披露する。

 午後3時と7時の2回公演。2千円。高校生以下500円。光の響サロン☎080(4167)6491。(里田明美)

(2020年8月8日朝刊掲載)

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