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アヴリルさん一転 公演中止 ワールド・ピース・コンサート

 広島県は14日、被爆地広島で開く音楽イベント「ワールド・ピース・コンサート」(7月27日~8月5日)への出演が決まっていたカナダ出身の人気歌手アヴリル・ラヴィーンさん(28)の公演中止を発表した。県は3日前に単独公演の決定を発表したばかり。「本人の意向」といい、「歌姫」のドタキャンに振り回された格好だ。

 県によると、アヴリルさんは8日に出演を承諾。県が11日、公演決定を発表した。ところが12日になって突然、米国の事務所から「本人の意向で来日が難しいかもしれない」と連絡が入った。

 県は代理店などを通じて交渉を続けたが、事務所から14日朝、「中止せざるを得ない」と連絡があった。詳しい理由の説明はなかったという。「発表直後のことでとてもびっくりした」と県の担当者。

 単独公演は7月31日に広島市中区の広島グリーンアリーナで予定していた。チケット発売が16日に迫り、県は中止を決めた。チケットやポスターは印刷前だった。県の川上俊幸県民生活部長は「県民の期待に沿えず、申し訳ない」と陳謝した。(新本恭子)

(2013年6月15日朝刊掲載)

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