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はがきで学ぶ原爆の子の像 広島の印刷会社発売

 印刷会社の新生(広島市西区)は平和記念公園(中区)にある「原爆の子の像」が建てられた背景や、被爆者の手記を紹介するはがきの販売を始めた。新型コロナウイルスの影響で対面式の平和学習が難しい中、被爆体験の継承につなげる。

 折り鶴再生紙のはがきに着圧式のシールが貼ってあり、シールを剝がすと、禎子さんの死後に子どもたちが像の建立を始めた経緯について読みながら学ぶことができる。像のモデルになった佐々木禎子さんの同級生で、被爆者の川野登美子さん(78)が作製に協力。川野さんの母、横田ミサヲさんが長男を原爆で失った悲しみをつづった手記も読める。

 3種類4枚セットで、550円。250部作製し、売り上げの一部は海外の子どもたちに折り鶴再生紙で作ったノートを提供しているNPO法人「ピース マインズ ヒロシマ」に寄付する。☎082(277)0788。(桑島美帆)

(2020年8月10日朝刊掲載)

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