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高校生ら平和語り合う 崇徳高で全国集会 ウェブ会議を活用

 全国高校生平和集会が9日、広島市西区の崇徳高を主会場に開かれた。新型コロナウイルスの影響でウェブ会議システムを使い、15都道府県の生徒約90人が平和な社会の実現に向けて意見を交換。「感染拡大で活動が難しいけれど一緒に頑張ろう」と励まし合った。関心の高い小中学生も約10人参加した。

 各地の活動報告では、核兵器廃絶に向けて街頭で署名活動をしても、外出自粛で思うように集まらないなど苦心する状況が紹介された。沖縄の米軍基地問題や、朝鮮学校への高校無償化制度の適用を求める動きも取り上げられた。

 その後14班に分かれ、核問題やコロナ禍の影響について討議。最後に「平和は人々が手を取り合ってこそ紡いでいける。核兵器廃絶に向けて声を上げよう」とのアピールを採択した。

 参加した安田女子高2年の新谷藍さん(17)=府中町=は「実際に会うことはできなかったが平和について語り合え、初めて知ることもあった。コロナ禍でも工夫して活動をしていきたい」と話した。(松本真由子)

(2020年8月10日朝刊掲載)

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