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「原発・戦争ない世界に」 福島 原水禁世界大会が閉幕

 原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会は12日、オンラインで福島大会を開いた。「福島の悲劇を二度と繰り返してはならない」「原発も核も戦争もない平和な世界の実現に向けて前進しよう」と訴えるアピール文を採択し、世界大会を締めくくった。

 福島大会は東京電力福島第1原発事故が起きた2011年から毎夏、福島市で開いてきた。今年は新型コロナウイルスの感染防止のため集会を見送り、事前収録した映像を動画投稿サイトで配信した。

 福島県新地町の漁業小野春雄さんは自身の漁船の前で、同原発でたまり続ける処理水の海洋放出に強く反対し「本当に不安。放出されれば福島県の漁業が駄目になる」と憤った。

 続いて福島県内の高校生平和大使2人が発言。郡山市の日本大学東北高3年赤沼優希さんは、平和教育を充実させるべきだと提案し、「日本は被爆国であり、真剣に核に向き合わなければならない」と強調した。(河野揚)

(2020年8月13日朝刊掲載)

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