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再生エネ活用を報告 広島大でシンポジウム

 再生可能エネルギーをテーマにした日本環境学会の公開シンポジウムが15日、東広島市の広島大であった=写真。NPO法人や自治体などの5人が、地域ぐるみで進めている太陽光発電の普及活動や森林資源の活用を報告した。

 岡山市北区のNPO法人「おかやまエネルギーの未来を考える会」の広本悦子会長は、寄付金などを集めて市の保育園や図書館に太陽光発電設備を設置する取り組みを紹介した。

 市から発電量に応じた交付金を受けているが、「初期投資が課題。市民ファンドや金融機関からの投融資が可能か探りたい」と話した。

 森林保全を地域おこしにつなげる試みを発表したのは岡山県西粟倉村の職員。企業と協力し、間伐材をビルの内装材などとして販売する事業を説明した。

 和田武・元立命館大教授は、デンマークやドイツでは市民主体で風力発電などに取り組み、売電収入で過疎化を免れた農村もあることを取り上げた。

 シンポは広島大で研究発表会を開いている同学会が企画し、約80人が参加した。(境信重)

(2013年6月16日朝刊掲載)

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