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平和の尊さ 歌とダンスで 中区子どもたちが創作劇

 原爆を題材にした創作劇「I PRAY(アイプレイ)」の公演が23日、広島市中区のJMSアステールプラザであった。同市や近郊の子どもたちを中心とする34人が、原爆の悲惨さや平和の尊さを歌やダンスを交えて表現した。

 劇は1945年の広島を舞台に焦土から立ち上がる市民を描く。出演者は、家族を失いながらも生きる希望を持ち続けた被爆者たちの姿を熱演した。

 劇は南区のダンス講師木原世宥子(ようこ)さんが96年に制作。NPO法人「I PRAY」(中区)が国内外で上演している。この日は約300人が鑑賞した。原爆で姉を亡くした東区の主婦二川澄子さん(80)は「若い世代には、戦争や原爆のない平和な世界を築いてほしい」と願っていた。(小林可奈)

(2020年8月24日朝刊掲載)

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