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島根原発2・3号機稼働審査 中電、年度内にも申請

 中国電力は17日、島根原発(松江市)の2、3号機の稼働に向け、早ければ年度内に原子力規制委員会へ安全基準の審査を申請する方針を明らかにした。安全対策工事の完了は来年度の予定だが、早期稼働を目指し工事の計画段階で申請する。

 ただ、島根原発は福島第1原発と同じ「沸騰水型」と呼ばれるタイプで、規制基準が厳しい。稼働の見通しは依然、不透明だ。

 新たな稼働条件となる新規制基準は7月にも施行される見通し。規制委は今月、対策工事の完了前でも、計画段階で稼働申請を受け付ける考えを示した。中電は「速やかな申請が事業者の務め。年度内に申請する可能性はある」とする。

 島根原発の安全対策工事は、事故時の放射性物質の放出を抑えるフィルター付きベント(排気)設備を、2、3号機に建設中。震災時の事務拠点となる免震重要棟と合わせ、来年度中の完成を目指す。完成が稼働の条件となるため、中電は工期圧縮に向けて夜間工事も検討する。

 来年3月で稼働から丸40年となる1号機は、2015年7月までに検討するとしている。(山瀬隆弘)

(2013年6月18日朝刊掲載)

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