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広島市被爆70年事業 市民意見も検討 庁内部局からアイデア募集

 広島市は、2015年の被爆70年事業について、庁内の各部局からアイデアの募集を始めた。市民から意見を募る方向で検討している。来年2月ごろ、基本計画を発表する。

 担当の市企画調整課が、区役所を含めた23部局に取り組みたい事業を検討し、7月5日までに候補を提出するよう通知した。その後はどの案を採用するのか庁内で協議する。

 市民意見は、1995年の被爆50年の事業を立案する際にも募った。93年6月の1カ月間で123件が寄せられた。計画に反映した提案もあった。企画調整課は「被爆者の高齢化が進む中、15年は大切な節目となる。幅広い声を聞き、計画に生かしたい」とする。

 計画には、基本理念や事業の一覧表を盛り込む。14年度当初予算案を発表する時期に合わせ、内容を明らかにする方針でいる。

 市は被爆60年の05年、国際平和シンポジウムの開催、図録「原爆の絵」発行など38事業を実施した。(田中美千子)

(2013年6月18日朝刊掲載)

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