×

ニュース

震災や原爆 生徒語り合う 星槎国際高広島と郡山交流

 広島市中区の星槎(せいさ)国際高広島学習センターの生徒が18日、東日本大震災の被災地、福島県郡山市にある同校郡山学習センターの3年生42人を招き、震災や福島第1原発事故、原爆について意見を交わした。

 郡山の一行は、修学旅行中に立ち寄った。生徒会の遠藤光浩会長(18)たちは、震災で校舎が半壊して2カ月通学できなかった体験を紹介。除染した小学校や公園に、汚染された土がそのまま放置されている現状も伝えた。

 広島側の生徒会メンバー7人は祖母から聞いた被爆体験や、復興の歴史を発表した。生徒会の冨木諒太副会長(16)は「原爆の日」を知らない地元の若者がいることに触れ、「震災の記憶も語り継がなければ、風化してしまう」と話した。

 交流の後、生徒は平和記念公園(中区)の「原爆の子の像」を訪ね、折り鶴をささげた。(折口慎一郎)

(2013年6月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ