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基町小のゲン交流 中沢さんの妻 原爆語る 作品40周年記念式に招く

 漫画「はだしのゲン」の作者で昨年12月に亡くなった中沢啓治さんと交流していた基町小(広島市中区)は19日、妻ミサヨさん(70)を招いて、「『はだしのゲン』40周年記念式」を開いた。

 体育館であった式には、約120人の全校児童や保護者、地域の人が出席した。まず先生が「ゲン」のあらすじを中沢さんの絵などを交えて紹介。2011年5月から12年6月にかけ、4回実施した中沢さんと児童との交流の様子も、写真や動画で振り返った。

 ミサヨさんへの質問コーナーでは、児童が「原爆が落ちて一番つらかったことは」「戦争とは」などと尋ねた。ミサヨさんは「家族、特に弟との別れがつらかった」「戦争、原爆で家族がバラバラになってしまった。戦争は残酷なもの」と答えていた。

 ミサヨさんが漫画を描くのを手伝っていたことを聞いた5年有馬優香さん(10)は「2人で仲良く一緒に頑張っていてすごい。私も啓治さんのように頑張って漫画を描いてみたい」と話していた。(二井理江)

(2013年6月20日朝刊掲載)

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