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　原子力規制委員会が地震や津波対策などを強化した原発の新規制基準を正式決定したことを受け、山本繁太郎知事は１９日、「最高の知見をベースに（原発再稼働に向けた）安全性をきちんと判断してほしい」と注文を付けた。県議会本会議終了後の取材に答えた。

　上関町八島が四国電力の伊方原発（愛媛県伊方町）の３０キロ圏内に入るため、同島を緊急防護措置区域（ＵＰＺ）に設定し、県地域防災計画にも反映。山本知事は「委員会は震災の経験や世界の知見などを集め、最高の基準を用意してくれたものと理解している」と述べた。

　再稼働を早期申請するとみられる原発に、伊方原発３号機も含まれる。山本知事は地元自治体の意見を問われた場合の対応について、原発が立地する愛媛県の方針を尊重する考えを示した上で、「特に愛媛県とやりとりすることがあるかどうかを判断したい」と述べた。（金刺大五）

（２０１３年６月２０日朝刊掲載）