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米の核削減提案 岸田氏、オバマ氏支持

 岸田文雄外相(広島1区)は20日、オバマ米大統領がドイツ・ベルリンで表明した核兵器の追加削減提案について、「世界の核軍縮・不拡散の機運が高まることを強く期待する」と支持する談話を発表した。一方、米国の核抑止力に頼る日本政府の従来の立場も強調した。

 談話では、核軍縮・不拡散に向けたオバマ氏の積極的な姿勢に支持を表明。来年4月に広島市で開かれる軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合を挙げ、「核兵器のない世界に向け、日本も国際的な核軍縮・不拡散の取り組みを主導する」とした。

 一方、オバマ氏が、追加削減しても日本など同盟国を守る核抑止力を維持する姿勢を打ち出したことを「心強く思う」と評価した。

 菅義偉官房長官も20日の会見で、オバマ氏の提案を支持する考えを示した。日本が核兵器廃絶を掲げる一方、「核の傘」に頼る安全保障政策をとることに「その他の核兵器保有国に(削減の)動きが見られない以上、心強いと思うのはある意味で当然だ」と話した。(城戸収)

(2013年6月21日朝刊掲載)

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