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平和の願い 私たちが発信 カンナ花壇 大州通りに彩り

 広島市南区の大州小の児童と保護者、住民が20日、校舎からマツダスタジアムまでの大州通り沿道にある花壇にカンナの苗を植えた。被爆直後の焼け野原に咲き、市民を元気づけたカンナの世話を通して平和を求める心を育む。(野平慧一)

 花壇は約1・5キロの区間に16カ所ある。地元企業が、社屋前に置いている。

 この日は、6年生47人と保護者、大州地区青少年健全育成連絡協議会会員たち計約80人が苗60本を植えた。今後は児童や住民が水をやる。カンナは8月ごろ赤い花を咲かせる。

 同小は2008年から、校庭の花壇でカンナを栽培してきた。活動を知った同協議会の越智正紀会長(72)たちが、企業に花壇を使わせてくれるよう依頼。今後も沿道の企業や住民に協力を呼び掛け、花壇や鉢植えで大州通りを飾る。

 「大勢に花を見てもらえる日が楽しみです」と6年の佐々木美羽さん(12)。越智会長は「カンナが持つ希望の力を学校から地域へ広めたい」と話している。

(2013年6月21日朝刊掲載)

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