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平和の願い 私たちが発信 被爆証言の旅へ折り鶴再生名刺

 非政府組織(NGO)ピースボートの「おりづるユース特使」として7月から被爆者と地球一周の船旅に出発する早稲田大3年瀬戸麻由さん(22)=呉市出身=に20日、広島市の紙容器メーカーが平和記念公園(中区)の「原爆の子の像」にささげられた折り鶴を再生した名刺300枚を贈った。

 紙容器製造販売トモエ(安佐南区)の高丸晃会長(70)が、原爆資料館で瀬戸さんと待ち合わせて手渡した。

 高丸会長は「広島の折り鶴には国内外からの平和の願いが込められている。名刺を活用して発信して」と激励。瀬戸さんは「名刺を渡す時に広島の被爆の実態を自分の言葉で伝えたい」と、広島、長崎の被爆者の「証言の旅」に同行する使命感を強くしていた。

 市は昨年5月から、用途が妥当と認めた団体や個人に折り鶴を無料で配布している。5月下旬までに95件の活用の申し出があった。(石井雄一)

(2013年6月21日朝刊掲載)

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