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「ウェブギャラリー」開設 広島市公文書館 第1弾絵はがき 所蔵資料の無料ダウンロードも

 広島市公文書館(中区)は、所蔵資料をホームページから無料でダウンロードできる「ウェブギャラリー」を開設した。第1弾として「絵はがきに見る戦前の街と市民の暮らし」をテーマに、原爆投下前の広島の街並みを写した絵はがきのデータを公開している。

 所蔵する3673点の絵はがきから閲覧が多い100枚を選んだ。スズラン灯が並び、買い物客でにぎわう昭和初期の本通り商店街や、向宇品海水浴場で泳ぐ子どもの姿などで、当時の暮らしぶりがうかがえる。

 今後も、終戦翌年の市勢要覧などの行政資料をはじめ、原爆投下前の広島城や県産業奨励館(現原爆ドーム)の絵はがきの画像を掲載する予定。向久保亨館長(59)は「絵はがきは戦前の広島を知る貴重な資料。ギャラリーを通じて当時の様子を知ってほしい」と閲覧を呼び掛けている。(猪股修平)

(2020年9月11日朝刊掲載)

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