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米の核削減提案への協調求める ロシアに岸田外相

 岸田文雄外相(広島1区)は21日の記者会見で、オバマ米大統領が呼び掛けた戦略核の追加削減提案にロシアが否定的な反応をしていることに対して「核兵器のない世界という大きな目標を理解してほしい」と協調を求めた。

 岸田氏は、オバマ氏の提案について「国際的な軍縮・核不拡散につながることに大いに期待したい」とあらためて歓迎。ロシア側の否定的な反応には「国際社会は、核兵器のない世界を目指す目標で一致している」と述べた。

 オバマ氏の提案は、ロシアとの核軍縮条約に基づき1550発まで減らす配備済み戦略核を千発水準まで追加削減する内容。実現にはロシアの削減への同意が前提になるが、ロシア側はロゴジン副首相が「取るに足らない」と話し、冷淡な姿勢を示している。

(2013年6月22日朝刊掲載)

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