×

ニュース

原爆資料館の開館延長 10・11月 午後7時まで 修学旅行「1人でも多く」

 原爆資料館(広島市中区)は、修学旅行シーズンとなる10、11月、閉館時間を1時間延長して午後7時までとする。新型コロナウイルス対策のため入館者数を制限する中、できるだけ多くの若い世代に原爆被害を学んでもらえるようにする狙い。

 常設展示の入場者数は現在、上限を30分当たり150人と設定している。うち130人分を、修学旅行など団体を含む事前予約に充てている。1時間の延長により、1日の入場者数は最大3千人となる。

 資料館を訪れる修学旅行の団体は、年間約4600団体で、うち10、11月に約1500団体(約13万人)が集中している。現時点の予約は例年より減っているものの、市被爆体験継承担当は「今の入場制限と開館時間のままでは、受け入れきれない可能性がある。学校側からの要望も届いており、1人でも多くに見てもらえる体制を整えたい」としている。

 資料館は6月、新型コロナによる臨時休館から約3カ月ぶりに再開。7月からは修学旅行を含む団体客の受け入れも解禁し、30分当たりの入場者数の上限を100人から150人に引き上げた。(明知隼二)

(2020年9月16日朝刊掲載)

年別アーカイブ