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議決権行使書は3年連続白紙提出へ 中国電株主総会で山口県

 中国電力の筆頭株主の山口県は21日、中電の株主総会を欠席し、保有する約3400万株分(発行済み株の9・2%)の議決権行使書を白紙で提出する方針を県議会一般質問で示した。県は解散した外郭団体から中電株を昨夏に引き継いで株主となったが、3年連続で同様の対応を取る。

 県議会の一般質問に池内英之総務部長が答え、「株式の所有と会社の経営を分離して考え、経営に参画しない基本姿勢に変わりはない」と説明。26日の中電の株主総会は欠席し議決権行使書を白紙で提出する方針を示し、「株主として中立の態度を明示する」と強調した。

 行使書の白紙提出は会社提案の議案に賛成とみなされる。共産党県議は「経営方針に賛成する事実上の白紙委任」として提出自体を棄権すべきだと指摘したが、池内部長は「県民の貴重な財産である株式の保全を図る観点から、棄権ではなく白紙提出が最も適切な方法」と述べた。(金刺大五)

(2013年6月22日朝刊掲載)

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