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被爆体験「伝承」への応募半減 広島市まとめ

 被爆者の体験を語り継ぐ広島市の「被爆体験伝承者」の募集に、2013年度は全国から67人の応募があったことが21日、分かった。昨年度の1期生の応募数に比べて半減した。市は「意欲ある人が継続して集まるのが大事」としている。

 市平和推進課によると、締め切り日の21日の午後5時までに20~78歳の男性20人、女性47人の応募を確認した。広島県は59人で、県外は神奈川、大阪、島根、岡山など6都府県の8人。

 研修では3年かけて被爆者の証言を受け継ぎ、修学旅行生たちに体験を伝える。2期生の研修は7月2日に始まる。原爆被害などの知識を学んだ後、被爆者からマンツーマンで指導を受け、16年度から活動する。

 初めて募集した12年度の1期生は、11都道府県から137人が集まった。現在、108人が15年度からの活動開始に向け、研修を続けている。(加納亜弥)

(2013年6月22日朝刊掲載)

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