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F35B追加に半年 岩国基地 移行期に代替部隊

 岩国市の米軍岩国基地に米海兵隊が最新鋭ステルス戦闘機F35Bを追加配備する計画について、防衛省は28日、既存機との入れ替え期間は10月からの約半年と米軍から連絡があったと伝えた。その間、既存のFA18ホーネット戦闘攻撃機は運用を停止し、新たなFA18の1部隊12機を米本土から派遣することも明らかにした。

 森田治男中国四国防衛局長が岩国市役所で福田良彦市長に説明した。計画は既存のFA1812機に代わり、F35B16機を段階的に配備する。機種更新には約半年かかり、期間中は作業に専念するため既存の12機は運用を停止する。

 代替部隊は今週中にも飛来する可能性があるとし、移行完了後は速やかに米本土に帰還するとした。

 森田局長は、移行期間中は一時的に基地所属機が現状より増える可能性があるとしつつ「全体の運用が大きく変化するものではなく、周辺の生活環境に影響を与えるものではない」との認識を示した。

 福田市長は、防衛省の説明が25日の市議会本会議での受け入れ表明後になったことについて「本来ならこうした話は8月の当初の説明でなされるべきもの。情報提供の在り方の認識を改めるよう強く求める」と苦言を呈した。また、説明の内容には理解を示す一方、補完部隊が半年間の滞在期間をなし崩し的に延長することがないよう求めた。

 市への説明に先立ち山口県にも防衛省の担当課長が訪れ同様の説明をした。(永山啓一)

(2020年9月29日朝刊掲載)

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