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立候補予定6人が討論 参院選広島 改憲是非 持論訴え

 7月4日公示、21日投開票の日程で予定される参院選広島選挙区(改選数2)に立候補を予定する6人が23日、尾道市の市公会堂であった公開討論会に臨んだ。憲法改正など五つのテーマで主張を展開。改憲の発議要件を定めた96条や、戦争の放棄、戦力不保持を掲げる9条の改正の是非をめぐり論戦した。

 6人は、民主党新人の森本真治氏(40)▽自民党現職の溝手顕正氏(70)▽生活の党現職の佐藤公治氏(53)▽共産党新人の皆川恵史氏(69)▽日本維新の会新人の灰岡香奈氏(29)▽諸派で幸福実現党新人の日高順子氏(50)。広島大大学院の川崎信文教授の進行で、約700人に訴えた。

 主張が最も割れたのが改憲の是非だった。森本氏は96条と9条を「堅持するべきだ」と表明。改憲そのものには「国民的で丁寧な議論が必要」とした。

 溝手氏は「現状に合わないものがあるのは事実だが、大変なエネルギーがいる」と改憲に慎重姿勢を示した。

 佐藤氏は96条改正に反対し、自衛隊の国連平和維持活動への参加など新たな規定を加える「加憲」を主張。

 皆川氏は「改憲派の狙いは、日本が海外で戦争をする国に変えることだ」と批判。改憲阻止を呼び掛けた。

 灰岡氏は「憲法を国民議論の場に下ろす」と96条の改正をアピール。9条は見直し議論の必要性を訴えた。

 日高氏は96条と9条の改正が必要とし自主憲法制定に言及した。

 討論会は尾道青年会議所が初めて企画。財政再建や社会保障もテーマに取り上げた。様子は近く、日本青年会議所が運営する動画サイトで公開される。(村田拓也、渡辺裕明)

(2013年6月24日朝刊掲載)

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