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追加配備 容認維持 山口県 米のF35B墜落受け

 最新鋭ステルス戦闘機F35Bの米カリフォルニア州での墜落事故を巡り、米軍岩国基地(岩国市)への同型機の追加配備について山口県は1日の県議会で「ただちに安全性への疑念が生じるものではない」と受け入れを容認する姿勢は変わらないとの考えを示した。

 この日の県議会総務企画委員会で岩国基地対策室の藤井将志次長が答えた。藤井次長は、事故は空中給油訓練中という特殊な状況下で起きており機体の安全性とは直結しないと説明。「機種更新に対する県の理解は変わらない」と述べた。墜落したのが岩国基地所属機かどうかについては防衛省を通じて米側に確認中とした。

 終了後、県総務部の藤田昭弘基地担当理事は取材に「今回更新される現行機は40年以上前に開発された機種。最新鋭機に変わることで安全性はより高まると考えている」と話した。(門脇正樹)

FA18代替部隊 第1陣の5機か 岩国基地に飛来

 岩国市の米軍岩国基地に米海兵隊が最新鋭ステルス戦闘機F35Bを追加配備する計画を巡り、既存のFA18ホーネット戦闘攻撃機の運用を停止するための代替部隊の第1陣とみられる同型5機が1日、基地に到着した。

 午後3時25分ごろから、相次いで飛来したFA18の5機が順次着陸。近く残る7機も到着し、計12機態勢となる見通し。基地所属の12機のFA18が今月から約半年掛けF35B16機と交代するため訓練や任務飛行の停止を予定しており、代替部隊が機能を補完する。

 中国四国防衛局によると、基地側は問い合わせに「運用の詳細は話していない」と回答した。飛来した5機の詳細を明らかにしていない。

 岩国市の福田良彦市長は9月25日、F35Bの追加配備計画を容認する意向を表明。代替部隊の別の12機のFA18が飛来する情報は同28日になって防衛省が岩国市に説明していた。

(2020年10月2日朝刊掲載)

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