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基町でたどる広島復興 市と市立大が「資料室」開所 模型や写真 50点展示

 広島市中区の基町地区の歴史を伝える「基町資料室」が1日、地区内の空き店舗に開所した。戦前や復興期の様子を伝える写真や冊子、市営基町アパートの模型など約50点を並べている。市と広島市立大(安佐南区)が、アートを生かしてにぎわいづくりを進めるプロジェクトの一環。

 空き店舗を改装した約25平方メートル。戦時中にあった広島第二陸軍病院をはじめ、1970年代の祭りの様子、にぎわう基町ショッピングセンターなどの写真は住民や元住民が寄せた。2013年に広島大(東広島市)の建築学研究室が作り、市立大の学生たちが修復した基町アパートの300分の1スケールの模型も置いている。

 知人に誘われて来場した安佐北区の会社員古原史麗さん(46)は「小学生のころ、基町アパート近くの剣道教室に通っていた。アパートの友達と公園でバーベキューをした思い出がよみがえった」と懐かしんでいた。

 プロジェクトスタッフで市立大非常勤特任教員の片島蘭さん(31)は「原爆投下の翌年には、戦災者向けの住宅が建っていた。広島の復興の歴史がつまった基町地区を知ってほしい」と話している。

 今後は、広島工業大(佐伯区)の学生が作ったアパート内部を再現した建築模型などの展示を予定する。月、火曜を除く正午~午後5時に開室。問い合わせは基町プロジェクト☎082(555)8250。(猪股修平)

(2020年10月2日朝刊掲載)

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