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反核の訴え 世界へ 貸し出し用原爆資料 一部変更 平和文化センター

 広島市の外郭団体、広島平和文化センター(中区)は、原爆関連の学習会や展示会に貸し出す「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター/パネル」を一部変更する。分かりやすさを求め、写真や図解を増やした=写真。変更は14年ぶりで、7月1日から切り替える。

 ポスター、パネルとも従来より一回り小さくして、A1サイズ(縦84・1センチ、横59・4センチ)とした。30枚一組の構成は同じ。

 変更点は、これまで文章だけで説明していた初期放射線と残留放射線の違いを、イラストを交えて解説。救援活動の説明には負傷者を運ぶトラックや救護兵の写真を掲載した。被爆を理由に結婚で差別を受けた人や、原爆孤児の手記も初めて採用した。

 ポスターとパネルは広島、長崎市が1978年、米ニューヨークの国連本部で原爆展を開催する際、センターが初めて作った。99年まで構成の変更を重ねてきた。貸し出しは無料(送料は自己負担)で毎年100件程度の利用がある。広島平和文化センター啓発課Tel082(541)5544。(新山京子)

(2013年6月25日朝刊掲載)

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