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23ヵ国で原爆展 旅動画に 兵庫の森下さん 平和訴え交流

 米国の元プロバスケットボール選手で、世界各国で広島の原爆被害を伝えている森下雄一郎さん(43)=兵庫県西宮市=が、昨年6~12月にアフリカと欧州の計23カ国で原爆展を開いた様子を動画にまとめた。身一つでの旅を通じ、平和の尊さを訴える内容。自身のホームページ(HP)で公開している。

 森下さんは、エチオピアやルワンダなどアフリカ12カ国の30カ所、スペインやコソボなど欧州11カ国の36カ所を訪問。教会や学校で、原爆資料館(広島市中区)の協力で準備した資料を並べて原爆展を開いた。現地では若者と平和について議論して交流を深めた。展示や交流の様子に加え、慣れない土地での旅に苦労する道中も描き、アフリカ編は約23分、欧州編は約34分にまとめている。

 広島市役所で記者会見した森下さんは、行く先々で虐殺や内戦、空爆などの暗い歴史に触れたと説明。「相手の歴史を学び、こちらは原爆について伝える。一方通行では受け止めてもらえないと気付いた」と振り返った。

 世界五大陸の100カ国を旅する計画の一環。来春、新型コロナウイルスの影響で延期していたアジアへの旅を始める予定という。「再開から1年以内に100カ国を達成したい」としている。アドレスはhttps://www.send‐to2050.com/(明知隼二)

(2020年10月14日朝刊掲載)

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