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強制連行の歴史継承誓う 安芸太田 中国人労働者を追悼

 戦時中に安芸太田町の安野発電所の建設工事に強制連行された中国人労働者を追悼し、平和と日中友好を祈念する集いが18日、発電所近くの石碑前であった。石碑の建立10年を迎え、参列者は歴史の継承や友好への思いを新たにした。

 市民団体「広島安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会」が主催し、会員や町民たち約50人が参列。黙とう後に石碑に献花した。同会の足立修一世話人代表(62)は「石碑は歴史の事実を後世に伝える意義がある。和解で築かれた両国間の友好と交流をさらに深め、追悼や継承活動を続けたい」と話した。

 工事には360人が強制連行され、うち29人が亡くなった。元労働者と工事を請け負った西松建設の裁判は2009年に和解が成立し、翌年に石碑が建てられた。(山田太一)

(2020年10月20日朝刊掲載)

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