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上関町民60人が抗議 中電前

 山口県上関町に原発建設を計画する中国電力の株主総会があった26日、建設に反対する上関町民約60人が会場の中電本社前(広島市中区)で抗議行動をした。福島第1原発の事故後も計画推進を掲げる中電や株主に、早期の計画撤回を訴えた。

 約30年間にわたり反対運動の拠点となっている同町祝島からは50人が集合。雨の中、「これ以上…人々を苦しめるな」などと書いた横断幕やのぼりを掲げた。約2時間半、「原発反対」と声を上げたり、入り口付近に座り込んだりした。

 株主総会で中電側は「多数の町民から建設を望む声を聞いている」などと説明。原発推進に向けた広告費の禁止など6件の株主提案はいずれも否決された。

 上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水敏保代表(58)は「福島の事故を教訓にできていない。初心に帰って運動を続け、必ず計画を撤回させたい」と話していた。(久保田剛)

(2013年6月27日朝刊掲載)

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