世界一周 平和の願い強く 佐伯区 被爆者竹内さん講演
09年4月28日
■記者 水川恭輔
広島市佐伯区の胎内被爆者、竹内貴美子さん(62)が27日、地元の五日市観音西小で講演した。非政府組織(NGO)「ピースボート」(東京)が主催する世界一周の船旅に参加した経験を5、6年生154人に伝えた。
竹内さんは児童を前に、原爆ドームの姿や平和を願う言葉を刻んだ参加者手作りの横断幕を披露。船内に掲げられていたことを紹介し「今も各地で悲惨な戦争やテロが起きている。どうすれば平和をつくれるかを考える人になってほしい」と呼び掛けた。
2001年の船旅の途中に米中枢同時テロの発生を知った竹内さん。平和の大切さを訴えようとの思いを強め、被爆者を募集した2008年の旅に再び加わった。この日の講演では、核保有国インドで被爆の実情を伝えたり、ベトナムで枯れ葉剤の被害者と交流したりした様子も写真を交えて話した。
6年の長松詩野さん(11)は「戦争が今も多くの人たちを苦しめていることを実際に聞いて、悲しかった。自分にできることは何かを勉強したい」と誓っていた。
(2009年4月28日朝刊掲載)
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ピースボート参加の被爆者帰国 証言活動 世界に輪 (09年2月24日)
広島市佐伯区の胎内被爆者、竹内貴美子さん(62)が27日、地元の五日市観音西小で講演した。非政府組織(NGO)「ピースボート」(東京)が主催する世界一周の船旅に参加した経験を5、6年生154人に伝えた。
竹内さんは児童を前に、原爆ドームの姿や平和を願う言葉を刻んだ参加者手作りの横断幕を披露。船内に掲げられていたことを紹介し「今も各地で悲惨な戦争やテロが起きている。どうすれば平和をつくれるかを考える人になってほしい」と呼び掛けた。
2001年の船旅の途中に米中枢同時テロの発生を知った竹内さん。平和の大切さを訴えようとの思いを強め、被爆者を募集した2008年の旅に再び加わった。この日の講演では、核保有国インドで被爆の実情を伝えたり、ベトナムで枯れ葉剤の被害者と交流したりした様子も写真を交えて話した。
6年の長松詩野さん(11)は「戦争が今も多くの人たちを苦しめていることを実際に聞いて、悲しかった。自分にできることは何かを勉強したい」と誓っていた。
(2009年4月28日朝刊掲載)
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