米での強制収容 朗読劇 WFC8月公演 日系人の回顧録基に
13年6月28日
第2次大戦中、米国で強制収容された日系人たちの回顧録を基にした英語朗読劇「沈黙を破って」の公演が8月1~3日、広島市の3会場である。主催するNPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC、西区)が27日、市役所で記者会見して発表した。(新山京子)
日系人の強制収容は約12万人に上った。一人称の手記が十数編連なる朗読劇は、希望を胸に海を渡った明治期の移民第1世代の回想から始まる。1942年からの強制収容では怒りの声や迫害にめげない決意の言葉が続く。戦後、人種差別撤廃を求める公民権運動に関わっていく。
劇の初演は85年。当時、米政府に補償と謝罪を求めて提訴した日系人を支援するため、日系2世のニッキ・ノジマ・ルイスさん(75)が脚本を編んだ。
日系人たち8人が朗読。日本語訳をスクリーンに映す。広島公演を呼び掛けたのは朗読者の一人、ハーバート・ツチヤさん(80)。広島は移民を最も多く送り出し、ツチヤさんの親も広島から海を渡った。会見でWFCのジョアン・シムズ館長(72)は「命の大切さを感じ平和を共に祈る機会にしたい」と話した。
公演は、8月1日午後3時、中区の広島女学院中・高▽1日午後7時、東区の広島女学院大▽2日午後6時半、広島女学院中・高▽3日午後2時半、南区の市留学生会館。チケットは千円。WFCTel082(503)3191。
(2013年6月28日朝刊掲載)
日系人の強制収容は約12万人に上った。一人称の手記が十数編連なる朗読劇は、希望を胸に海を渡った明治期の移民第1世代の回想から始まる。1942年からの強制収容では怒りの声や迫害にめげない決意の言葉が続く。戦後、人種差別撤廃を求める公民権運動に関わっていく。
劇の初演は85年。当時、米政府に補償と謝罪を求めて提訴した日系人を支援するため、日系2世のニッキ・ノジマ・ルイスさん(75)が脚本を編んだ。
日系人たち8人が朗読。日本語訳をスクリーンに映す。広島公演を呼び掛けたのは朗読者の一人、ハーバート・ツチヤさん(80)。広島は移民を最も多く送り出し、ツチヤさんの親も広島から海を渡った。会見でWFCのジョアン・シムズ館長(72)は「命の大切さを感じ平和を共に祈る機会にしたい」と話した。
公演は、8月1日午後3時、中区の広島女学院中・高▽1日午後7時、東区の広島女学院大▽2日午後6時半、広島女学院中・高▽3日午後2時半、南区の市留学生会館。チケットは千円。WFCTel082(503)3191。
(2013年6月28日朝刊掲載)