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被爆者の思い 平和宣言に 「Peace Night Hiroshima」 若者実行委 多言語発信へ

 今月下旬の夜に広島市中区の平和記念公園で開かれる、平和をテーマにした若者主体の初の集い「Peace Night Hiroshima(ピース・ナイト・ヒロシマ)2020」の内容を話し合う会合が1日、同区の広島国際会議場であった。中高生と大学生の実行委メンバーが、発表する独自の「平和宣言」を、被爆者の思いを多くの人に考えてもらえるものにすることなどを決めた。

 集いは市などの主催で、この日の会合には中学3年から大学4年までの実行委メンバー13人が参加した。当日メンバーが読み上げる平和宣言は、英語やフランス語に訳して国内外に発信する方針も申し合わせた。宣言の起草を担当する西区出身の東京外語大2年松橋佳乃さん(20)は「県内と県外では被爆の認知度に差がある。誰もが身近な問題だと伝わる宣言にしたい」と意気込んでいた。

 集いは、昨年11月24日夜にローマ教皇フランシスコが同公園で開いた「平和のための集い」を参考に市が企画し、立案や運営を担う県内在住か県出身の実行委メンバーの若者を募った。弦楽器の演奏会や、被爆ピアノの演奏録音を流すことなども予定している。(猪股修平)

(2020年11月2日朝刊掲載)

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