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来月末にオスプレイ岩国搬入 追加配備で日米合意 政府「参院選後」を要請

 日米両政府が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に追加配備される垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機を、参院選後の7月末に米軍岩国基地(岩国市)に搬入することで合意したことが28日、分かった。関係者によると、日本側は、追加配備が7月21日の参院選投開票より早まった場合、関係地の反対派の反発が強まり選挙情勢に影響を与えかねないとして、米側に配慮を求めていた。

 米軍は必要な整備が終われば、8月中にも岩国から普天間飛行場にオスプレイを移動させる方向だ。政府は週明けに左藤章防衛政務官を山口、沖縄両県に派遣し、地元自治体の理解を求める。

 米政府は、昨年6月、老朽化したCH46中型輸送ヘリコプターの後継機として、オスプレイ計24機を普天間飛行場に配備する計画を日本側に正式通告。昨年配備した12機に加え、2013年夏にも12機を追加配備する手はずになっていた。今年4月の日米防衛相会談でも追加配備の計画を重ねて確認した。

 12機の追加が完了すれば、米海兵隊のヘリからオスプレイへの切り替え作業は終了する。日米両政府は、自衛隊との共同訓練にオスプレイを活用するなど沖縄県以外への訓練移転の方法について協議を進めている。

(2013年6月29日朝刊掲載)

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