×

ニュース

「戦争ない世界に」 戦後75年の誓い 松江で戦没者追悼式

 松江市と市社会福祉協議会は9日、同市千鳥町の市総合福祉センターで市戦没者追悼式を開いた。新型コロナウイルスの影響で、例年に比べて規模を大幅に縮小した。祈りをささげ、戦後75年の節目に平和への思いを新たにした。

 追悼式では、太平洋戦争などで亡くなった5152人の冥福を祈り、黙とう。松浦正敬市長は「二度と悲惨な歴史を繰り返さないよう、戦争のない平和な世界となるよう全力を尽くす」とあいさつした。

 参列者は献花台で白菊を手向け、手を合わせた。市遺族連合会の角田一男副会長(76)=同市竹矢町=は、生まれる前の1944年1月、父徳夫さんを国内で魚雷に巻き込まれて亡くした。「明るく豊かな郷土を築くため、将来世代に伝えていかないといけない」と話した。

 追悼式は遺族会の意向で、毎年11月上旬に約200人が参列して実施。今年は新型コロナの影響で県内でも式を中止とする地域があったが、26人と制限して開催した。(高橋良輔)

(2020年11月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ