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戦艦大和の艦橋内部復元 当時の図面基に 1日から大和ミュージアム

 戦艦大和の艦橋内部を復元した特別展「巨大戦艦大和展」が1日、呉市宝町の大和ミュージアムで始まる。当時の図面などを基に約1年かけ作製。速度計や望遠鏡など機器類も原寸大で再現した。来年1月27日まで。(滝川裕樹)

 艦橋は甲板からの高さ約30メートルで、復元したのは高さ25メートルの位置にあった第一艦橋内の一部。昼間の戦闘指揮などをしていた。1階の大和ホールに広さ約20平方メートルの立体模型を特設。速度受信器や双眼望遠鏡、方位を示す羅針儀、巨大な四つのプロペラの速度計など22種類約40点の機器を取り付けた。

 速力指示器には「最大戦速」「一杯」「原速」「停止」の文字が躍る。階下の作戦室にあった作戦図を見るのぞき穴も再現した。

 前面には艦橋から見下ろしたコンピューターグラフィックスの映像が流れる。当時の状況の説明や艦長と砲術長のやりとりを再現した音声も流れる。総事業費は約3千万円。

 当時の最高技術を結集して建造されながら大艦巨砲主義の象徴として沖縄特攻作戦で沈んだ大和。現代に残されたメッセージを読み解く狙いで企画した。

 一般400円、高校生300円、小中学生200円。呉市在住か市内の学校に通う高校生以下は無料。常設展とセット料金も。火曜休館。同館Tel0823(25)3017。

(2013年6月29日朝刊掲載)

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