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核禁条約1月発効PR 広島市、国際会議場に掲示

 広島市は13日、核兵器禁止条約の来年1月22日発効を伝えるメッセージを、平和記念公園(中区)内の広島国際会議場に張り出した。市内外から訪れる人たちにアピールし、廃絶への機運を盛り上げる。

 メッセージは、建物3階の平和大通りに面した窓ガラスに掲示した。縦0・6メートル、幅1・8メートルの紙計12枚を2列に並べ「核兵器禁止条約 来年1月発効確定!」「核兵器のない世界の実現に向けて新たなスタート」と訴えている。この日、平和推進課の職員4人が1枚ずつテープで留めた。

 同条約は核兵器の開発から使用までを全面禁止する内容で、2017年7月に国連で採択された。批准数は今年10月、発効に必要な50カ国・地域に達した。核保有国は条約に反対し、日本は米国の「核の傘」に依存する立場などを理由に署名も批准もしていない。

 同課の坂本優治課長補佐(47)は「条約に実効性を持たせるには、まだまだ多くの国の署名・批准と市民の後押しが必要。よく見える場所で訴え、条約への関心を高めたい」と話す。

 市は、原爆資料館に掲示していた、批准国を載せた世界地図のパネルも今月上旬に更新。50カ国・地域に達したことや発効日を紹介する文字を加えた。(久保田剛)

(2020年11月14日朝刊掲載)

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