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「津波避難 高台が基本」 尾道 専門家が防災対策語る

 「巨大地震最新情報と伊方原発」をテーマにした講演会が30日、広島県尾道市久保の市公会堂別館であった。高知大の岡村真特任教授(地震地質学)が地震や津波から身を守る防災対策などについて話した。

 南海トラフを震源とする大地震で想定される震度分布や津波高を紹介。東日本大震災直後の津波や避難する人々の映像を見せながら「自宅のある場所の標高を把握し、高台に逃げるのが基本」と強調した。地域住民による避難経路の確認や訓練の必要性も訴えた。

 愛媛県伊方町の四国電力伊方原発近くに活断層があることも指摘。「福島第1原発事故を繰り返さないため、安全性について科学的な議論を深める必要がある」とした。

 講演会は尾道市の市民グループ「フクシマから考える一歩の会」が主催した。(鈴木大介)

(2013年7月1日朝刊掲載)

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