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平和をテーマに観光旅行考える 広島で研修会

 新型コロナウイルスの影響で観光業が大きな打撃を受ける中、広島県内の戦災遺構や平和関連施設を訪れるピースツーリズムの研修会が27日あった。旅行業界2団体が初めて企画した。

 県内の旅行代理店やバス会社の計45人が参加。大久野島毒ガス資料館(竹原市)と大和ミュージアム(呉市)、平和記念公園(広島市中区)の3カ所を巡った。同公園では原爆慰霊碑を訪れ、ボランティアガイドから「日常を原爆が一瞬で奪った」などと説明を受けた。原爆資料館にある被爆者の焼け焦げた衣服なども見学した。

 日本旅行業協会中四国支部(中区)と全国旅行業協会広島県支部(東区)が共催。新型コロナの影響で遠方への旅行を控える動きが強まるとみて、平和をテーマにした身近な観光資源を発掘、充実しようと企画した。

 近畿日本ツーリスト中国四国広島支店(中区)の坂本智子さん(22)は「旧日本軍の施設も含めた多様な視点から平和教育ができると顧客に伝えたい」と話した。

(2020年11月28日朝刊掲載)

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