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[備後の戦後75年] 戦没者追悼 平和の誓い 福山で遺族ら130人、コロナで半年遅れ

 福山市戦没者追悼式が28日、同市丸之内の福山城公園であり、遺族たち130人が参加して戦没者をしのんだ。

 市や市遺族会などでつくる実行委員会主催。式では実行委員長の枝広直幹市長が「(式は)簡素化したが敬慕の念に変わりはない。戦没者の冥福と遺族の心の平安を祈る」と述べた。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で通常の5月から半年遅れの開催。密を避けるため出席者を昨年の3割程度に絞り込んだ。式の時間も献茶と献吟をやめて献花のみとし、15分縮めて35分間にした。

 市内の戦没者は8068人。義父が戦病死したという同市坪生町の伊藤初子さん(78)は20年前に亡くなった夫に代わり毎年出席している。「大勢の犠牲の上に今の平和があると忘れないためにも毎年開いてほしい」と話していた。(菅田直人)

(2020年11月29日朝刊掲載)

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